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2009年 05月 22日
すごく面白いドキュメンタリーを読んだので紹介します。
ムンクを追え! 『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術特捜班の100日 (単行本) ある日、ムンクの代表作の「叫び」がオスロ美術館から盗まれる。 それをロンドン警察の名物刑事が奪還するまでの手に汗握るトゥルー・ストーリー。 本の中核になっている「叫び」盗難事件の合間に、美術館運営の裏側や名画の盗難に関する様々な知られざるエピソードが出てきて本当に面白い。 あまり知られてないけど、名画というのは実に簡単に盗みだせるという事実。 例えば「叫び」も二人の不慣れでケチな盗人によって、たった一本の梯子だけを道具に 盗まれてしまう。 これなぞまだマシなほうで、殆どの名画が、白昼堂々と泥棒が壁からむしりとって コートの下に忍ばせて盗んでいってしまう、というのだからさらに驚く。 フェルメールの「手紙を書く婦人と召使い」もピカソもゴヤも、あの有名なモナリザもみーんな一度は盗まれている。 フェルメール-手紙を書く婦人と召使1670 posted by (C)hirofox photozou.jp そんなに、簡単に盗まれちゃっていいわけ!? と思うわけだが、もちろん良くない。盗まれると一大事。そこで出てくるのがロンドン警察のこの男、ヒル。 彼は囮捜査官で、数々の名画を奪還してきたのである。 彼はいつも、「アメリカ人の金持ちで、大した教養もないがお金だけはうなるほどある」とか、「資金豊富な美術館のスタッフ」のふりをしして、盗品でもいいから買いたいと呼びかける。そして闇社会を次から次へ借金のかたとして手渡されたり、安値でたたき売られている名画を追っていくのだ。 盗人たちは、もちろん数百億の名画だろうか、扱いは非常に手荒い。 クリスティーズの人なら手袋をして扱う作品も、盗人たちは汚らしいシーツにくるんで、 カビだらけの地下室の戸棚の中かなんかにゴミと一緒に放り込んでおくらしい。 だから、一刻も早く奪還しないと、修復不可能になってしまう (事実そうやって修復できなくなってしまった作品もけっこうある)。 さあ、急いで取り返さなければ・・・・どうやって? あまり書くとネタばれになってしまうので書かないけれど、 ムンクファン、美術館運営に興味がある人、名画を見るのが好きなひと、そうじゃなくてもとにかく面白いドキュメンタリーを読みたい、という人にすごくお勧めの一冊です! 紹介文より 「ムンクの『叫び』が盗まれた! 犯人はハシゴを使って館内に侵入、この名画1点のみを盗んであっさりと逃げおおせた。現場に残されたメッセージは「手薄な警備に感謝する」・・・。 わずか数人のロンドン警視庁特捜班が挑む、華麗な美術の世界に秘められた闇社会の謎。 知能犯と囮捜査官との息詰まる駆け引き。 ミステリーより面白い、スーパー・ドキュメント!」 text: atsuko
by moveartmanagement
| 2009-05-22 00:00
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