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2007年 04月 21日
たまたまお花見の会で知りあった、NY在住のアーティスト。 彼女の絵はとても美しく、個展のDMを見た時から惹かれていた。 先々週行ったギャラリー山口の個展では、「ああ彼女の絵が本気で欲しい」と 心の中で自分のかわいらしい財産(とも言えない額)を睨み付け、 深くため息をついた。 いつか、もっともっとお金に余裕ができたら川辺さんの作品を買おう。 川辺さんの作品は、非常に美しくデザイン的な魅力も備えている。 軽やかな深み。 彼女は、何年か老女のシリーズを描いている。 遠くから見ると、一見、線が面白い人物の絵画だなと思う。 画面に染み込むように塗られている大胆な色面が うっすら発光しているようにも感じ、 連作で見ていくと、美しい色の世界に浸ってしまう。 老女の顔部分は墨のドローイングなのかしらと近付いて見ると、 どうやら「筆」で描かれたラインではないと分かり、えっ、と驚く。 よくよく見ると、丸い判子のような痕が重なりあっていたり、 四角い缶の蓋のような跡であったりと、身近な道具に墨を付け押すという スタンピングの集積が老女の顔を形づくっていることが分かる。 近付いて見た時の驚きは、かなりのものだ。 作品のテーマが「ヴィーナス」だと彼女は言う。 (彼女のコメントは、思い出せる限りで書くので、 ちょっと正確さを欠く説明になってしまうのはご容赦ください。 今度正確に解説文を入手したら、また「デザイン会議」で紹介します) 「私は小さな頃から、祖母が大好きでした。 なぜか、年老いた女性にとても惹かれていました。 というのも、女性は男性と違い老いて行く中で社会的に 難しい立場を強いられながらも、子供や家族への 無償の愛を持ち続け生きてきている。 その老女だけにある、特別な少女のような魅力が私を惹き付けるのです。 私は、彼女たちを「ヴィーナス」だと思います。」 川辺さんが筆を使わない理由は、できるだけ私的な感情を排除して、 無心に描くためだと言う。 「それは書道に近い感覚です。描く前にイメージを高め集中して、描き出すと 短い時間で一気に仕上げます。その時に偶然置かれていく痕跡が全て。 やり直しは効きません。」 川辺さんは、現在アーティストビザを取得してNYでアーティストとして活動している。 今後の彼女の作品をぜひ追って行きたいと思います。 (写真下:この絵は、ルイーズ・ブルジョアがモデルらしい。すごいですね・・) (text:新谷佐知子)
by moveartmanagement
| 2007-04-21 15:07
| ものづくり・ことづくり
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